先生、RAって放っておくとどうなるんですか?
Ikko先生、今日外来で60代の女性が来院して、「3か月前から両手が朝にこわばりがあって、指にかけて腫れていたいんですが」って言うんです。 RAの可能性があるかなと思うですが...。

メデ子

Dr Ikko
ちょっと待って。3ヶ月も様子見てから来院?
そこでメデ子先生は何か聞いたの?
そこでメデ子先生は何か聞いたの?
あ、えっと...痛み止めを処方しようと...。

メデ子

Dr Ikko
それは違うな。RAの診療で最も避けるべきは、ただ痛み止めを出して終わりにすることだよ。なぜだか分かる?
す、すみません...痛みを取るだけじゃいけないんでしょうか?

メデ子


参考文献:Fuchs HA, Kaye JJ, Callahan LF, et al. Evidence of significant radiographic damage in rheumatoid arthritis within the first 2 years of disease. J Rheumatol 1989;16(5):585-91.

Dr Ikko
この図を見なさい。「Window of Opportunity」という言葉を知ってるか?
えっと...窓の...機会?ですか?

メデ子

Dr Ikko
そう。でもこれは“機会の窓“が徐々に閉じていくということだ。RAの関節破壊は発症直後から始まる。見てごらん、3ヶ月以内に10~26%の患者がすでに骨びらんを起こしているんだ。


え!そんなに早くから...私、知りませんでした...。

メデ子

Dr Ikko
重要なことだから教えているんだ。
早期(理想は6カ月以内)に治療を開始することで、寛解率の向上、関節破壊の抑制、および障害の軽減といった良好な結果が報告されているんだ。
早期(理想は6カ月以内)に治療を開始することで、寛解率の向上、関節破壊の抑制、および障害の軽減といった良好な結果が報告されているんだ。
文献 (Demoruelle & Deane, 2012)doi: 10.1007/s11926-012-0275-1.
じゃあ、今日の患者さんも...。

メデ子

Dr Ikko
その通り。だからこそ、明日にでも来院してもらって、きちんと評価しなければいけない。メデ子先生、明日から使えるポイントを3つ教えるから、しっかりメモしておきなさい。
- 朝のこわばりが30分以上続く場合は要注意。「まあ様子見ましょう」は禁句。
- 複数の関節が、特に左右対称に痛む場合は、RAを強く疑って精査する。
- 症状出現からなるべく早期(6カ月)以内の治療開始で、予後が大きく変わる。これは絶対に覚えておくように。
はい!今すぐ患者さんに連絡してみます!

メデ子

Dr Ikko
その判断は正しい。ただし、焦って適当な治療を始めるのも危険だ。次回は、proper(適切)な診察の仕方について教えよう。それまでに教科書はちゃんと読んでおくように。
はい!ありがとうございます!

メデ子
明日から使えるポイント
- RAの関節破壊は発症直後から始まっている
- 発症後なるべく早期の治療開始が望ましい
- 見た目が正常でも、早期受診の重要性を説明する