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    vol.23 「箱根駅伝を激走した医学生ランナーが、整形外科医に」

    筑波大学 整形外科 川瀬 宙夢 先生
    Medeco 編集部

    医学生ランナーとして箱根駅伝に出場した、あの「時の人」が登場!

    本日ご紹介するのは、整形外科医の中でも極めて稀な経歴を持つ先生です。 「箱根の9区を駆け抜けた、文武両道の象徴」 筑波大学 整形外科 川瀬 宙夢(かわせ ひろむ)先生です!!

    伝説の「筑波大学箱根駅伝復活プロジェクト」

    川瀬先生の名前を聞いて、ピンとくる駅伝ファンもいるかもしれません。中学から陸上競技を始め、高校ではインターハイ出場。筑波大学医学専門学群に進学後も、強豪校の背中を追い続けました。

    そして大学5年時、筑波大学が26年ぶりに箱根駅伝復活を果たした際、9区を任されたのが川瀬先生でした。2019年には全日本インカレの3000mSCで4位に入賞するなど、まさに日本のトップレベルで戦いながら、医師を目指していました。当時の「医学生ランナー」としての奮闘は、多くのメディアでも大きく取り上げられました。

    走ることを通じて学んだ「整形外科」への道

    現在は筑波大学整形外科の一員として、日々臨床に励まれている川瀬先生。 「学生時代は陸上に一生懸命取り組みすぎて、今は趣味程度です(笑)」と謙遜されますが、当時の過酷なトレーニングや怪我との向き合い方は、今の整形外科医としての診断や、患者さんの痛みへの共感に確実に繋がっていると思います。


    選手からスポーツドクターへ。視点を変えて見えた「競技の魅力」

    憧れの舞台「世界陸上」にも医務として参加!

    第2回は、川瀬先生の現在の活動に焦点を当てます。 選手として第一線を退いた後、川瀬先生が情熱を注いでいるのが「スポーツドクター」としての活動です。

    茨城県内の陸上大会や、関東学連の大会での医務に加え、昨年は**「東京2025世界陸上」**にも参加。かつて自分が戦っていた舞台を、今度は医療の力で支える側として立たれています。


    「選手の気持ちが痛いほど分かるからこそ、できるサポートがある」

    トップアスリートとしての経験がある川瀬先生の言葉には、言葉以上の重みがあります。

    趣味としてのランニングと、登山の魅力

    現在は「趣味程度」と言いつつも、茨城県内のマラソン大会や、趣味の登山を兼ねたトレイルランニング大会にも出場されている川瀬先生。

    ガチガチの競技者だった頃とは違い、今は「隙間時間」を見つけて走ることを楽しんでいます。 「今は完全に趣味ですが、色んなマラソン大会に出ることで、一般のランナーの方々と交流できるのが楽しいんです」

    追い込むだけではない、健康や趣味としてのスポーツとの付き合い方。それは、私たちが日常の外来で接する多くの患者さんの目線に、より近付くための「大切な変化」なのかもしれません。


    すべてのランナーの味方に。スポーツドクターへの飽くなき挑戦

    「進化より変化」を楽しみ、スポーツの未来を支える

    全3回でお届けしてきた川瀬宙夢先生の物語。最終回は、先生の今後のビジョンについて伺いました。

    川瀬先生の今の目標は、さらなる研鑽を積み、信頼されるスポーツドクターになること。 「色々な大会に参加し、たくさんのランナーと関わりながら、現場で役立つ知識を学び続けたい」

    かつて箱根路を駆け抜けた先生は、今、整形外科医としてより長いスパンの「伴走者」になろうとしています。

    若手整形外科医へのメッセージ:自分の「強み」を医療に活かす

    最後に、川瀬先生から若手医師の皆さんへ。

    「学生時代に打ち込んだことや、今の趣味。それが一見、今の仕事に直結していないように思えても、どこかで必ず繋がります。私自身、今は当時ほどの練習量は確保できませんが、あの時の経験があるからこそ、ランナーの悩みに深く寄り添えると感じています」

    仕事も趣味も、100%全力で走り続けるのは難しいかもしれません。でも、川瀬先生のように「その時々の自分に合ったスタイル」で向き合い続けることで、医師としてのオリジナリティが確立されていくのではないでしょうか。

    川瀬 宙夢(かわせ ひろむ)先生