vol.24 【ジャンピングドクター】日本代表のなわとびスト整形外科医、誕生 15年以上、世界の第一線で跳び続ける二刀流の軌跡
15年以上、世界の第一線で跳び続ける二刀流の軌跡
本日ご紹介するのは、一瞬の瞬発力とリズムで世界と渡り合う、非常にアクティブな先生です。 「なわとび(ジャンプロープ)日本代表であり、整形外科医」。 筑波大学附属病院整形外科の一員として、臨床と競技を両立させる増田 萌美先生の物語をご紹介します。
2025年世界選手権に日本代表として出場
先生となわとびの出会いは2008年。翌2009年には早くも日本代表に選出され、アジア選手権でメダルを獲得するという、まさに天賦の才を開花させました。
競技の世界ではジャンプロープと呼ばれ、2025年7月に神奈川県で開催された世界選手権大会では、日本代表として世界の強豪と対戦。International Open Tournament個人戦の「3分間スピード(かけ足とび)」において世界4位という、驚異的な成績を収められました。また、団体種目でもチームフリースタイルやスピードリレーに出場するなど、長年日本代表として世界の舞台でタフに戦い続けています。

医師としての顔、アスリート、そしてジャッジの顔
現在は大学病院で整形外科診療に励む傍ら、現役選手としての活動はもちろん、国際大会でのジャッジ(審判)や後進の育成、公式大会の運営など、多方面でジャンプロープの普及・発展に全力を注いでいます。
一見、全く別の世界に見える整形外科となわとび。しかし、常に重力や着地衝撃と向き合う競技経験は、先生の医師としての視点にユニークな深みを与えています。
競技特有の障害から骨粗鬆症まで。現場に還元する医療
第2回は、先生が描く研究者・スポーツドクターとしての未来図をご紹介します。
現在、整形外科医として幅広い診療領域を学んでいる先生ですが、自身のバックグラウンドであるジャンプロープに関する医学的知見の蓄積には、まだ課題があると感じています。
疫学的解析と骨粗鬆症へのアプローチ
「ジャンプロープ競技特有の外傷や障害に関するデータは、まだ十分ではありません」と語る先生。今後は、なわとびに関連する障害の疫学的解析に加え、ジャンプという運動がもたらす骨への影響に着目し、骨粗鬆症との関連性についても調査していきたいと考えています。
現場ドクターとしての志
また、自身がアスリートであるからこそ、スポーツ現場のニーズも熟知しています。今後は会場ドクターなどの現場経験を積み、スポーツの現場で起きている課題を医療の力で解決し、還元していくことを目指されています。
自らの好きや得意を、単なる趣味に留めず、医学的なエビデンスへと昇華させようとする姿勢。それは、専門性を追求するすべての整形外科医にとって、大きなヒントになるはずです。

夢を言葉にする勇気。「応援される人」でありなさい
恩師から贈られた、キャリアを支える大切な言葉
仕事と競技の両立を模索する若手整形外科医へ、先生からの力強いエールをお届けします。
言葉にする勇気が、道を切り拓く
多忙な大学病院での勤務と、世界レベルの競技活動。その両立は決して容易ではありません。先生は、自身の夢や目標を実現するために、最も大切なのはそれを言葉にする勇気だと言います。
やりたいことを周囲に伝え、理解を得て、協力し合う。その第一歩が言葉であり、それが目標を現実に変えるエネルギーになります。
「応援される人でありなさい」
最後に、先生が恩師から授かった大切な言葉を紹介してくれました。 「応援される人でありなさい」。
一生懸命に患者さんと向き合い、同時に自分の情熱にも嘘をつかない。そんな誠実な姿勢が、周囲の支えを呼び、さらなる飛躍へと繋がります。旅先の海でもなわとびを跳んでいた時期があるというほど、純粋に競技を愛する先生。その跳躍は、これからも多くの患者さんやアスリート、そして周囲の人々に勇気を与えてくれるでしょう。
増田 萌美(ますだ めぐみ)先生
- 所属: 筑波大学附属病院整形外科
- 競技実績・略歴:
- 2008年 なわとびを開始
- 2009年〜 日本代表
- 2009-2013年 アジア選手権大会 出場(個人戦・団体戦種目別メダル獲得)
- 2014年 世界選手権大会(IOT) 個人戦総合8位入賞
- 2021年 バーチャル世界選手権大会 出場・フリースタイルジャッジ
- 2022年 バーチャルアジア選手権大会 出場・スピード/フリースタイルジャッジ
- 2023年 世界選手権大会 出場・スピードジャッジ
- 2024年 アジア選手権大会 出場
- 2025年 世界選手権大会 出場・International Open Tournament 3分スピード4位
- JJRU(日本ジャンプロープ連合)公認インストラクター・大会ジャッジ
- 関連リンク:
- Instagram (@meg_jumping.dr): https://www.instagram.com/meg_jumping.dr